作品紹介
あらすじ
半分ほど数えたとき、凍った道を打つ杖の音が聞こえた。音は近づき、扉に当たり、取っ手が回された。かんぬきを掛けておいてよかった。長い沈黙のあと、音はまた遠ざかっていった。「母さん、全部持って行こう」。おれはそう言った