作品紹介
あらすじ
母は自分の取り分より一銭も多くは持たないと言い張った。言い合っていると、丘の上で低い口笛が鳴った。「持っている分だけ持って行く」。おれは油布の包みをつかんだ。二人は階段を下り、扉を開けて逃げ出した。霧はもう晴れかけていて、月が両側の高みを照らしていた